集中と拡散のパターン ( マインドフルネスは筋力トレーニングに似ている )
モデル1. 集中 > 拡散
マインドフルネス後レーニングでは、まず最初に、集中することを学ぶことになると思う。
なので、
「集中するのは良いことだ」
「心がさまようのは悪いことだ」
という理解をすることになるだろう。
僕の場合もそうだった。
最初は、ほぼ心は「さまよい=拡散」の状態にあるだろうから、ある意味、このモデルを描くことはただし。
なぜなら、どんなに集中を心がけても、すぐに心は「さまよい」の状態に引き戻されるだろうから。
「集中=良いこと」というモデルが有効に働くだろう。
モデル2. 集中 <= 拡散
本によっては
「心がさまよっても、練習だから、残念がらなくて良い」
「また気付いところから、集中を始めれば良い」
「それが経験になる」
と書かれているものもある。
これはトレーニングを続ける上で、重要なポイントだ。
なぜなら「心がすぐにさまよう、俺はダメな奴だ」なんて思うより「さまよいに気付くのも、必要なプロセスだ」と理解した方が、ずっとトレーニングを続けやすい。
モデル3. 集中 <=> 拡散
さらにトレーニングを続けていると、
心は必ず、本来から持っているパターンとして、集中と拡散を繰り返すものだと気付くかもしれない。
それがたとえ、目に見えないぐらい小さなレベルだとしても、
意識は固定された状態で、ずっと集中していたり、ずっと拡散していたりということはない。
必ず波があり、ゆらぎがあり、パターンがある。
そう、実のところ、集中と拡散、この二つを繰り返すこと「こそ」が良いトレーニングになっているのだ。
つまり、集中だけが良いのではなく、拡散だけが良いのではなく、この繰り返しこそがトレーニングの本質になる。
マインドフルネスは筋力トレーニングに似ている
これはいくつかの本にも書かれていることだが、マインドフルネスのトレーニングは、筋力トレーニングに似ている。
筋肉をずっと緊張させるのではなく、ずっとリラックスさせるのではなく、緊張とリラックスを繰り返すことで、筋力は上昇する。
たとえば、バーベルを上げ下げするときのように。