「幸福度の50%は遺伝子で決まる」はデタラメだと思う
50%は遺伝子が。
10%は環境が。
残り40%は自分次第だ、という話。
僕個人は「自分次第」のパーセンテージはこれより遥かに高いんじゃないかと思っている。
(まあ、40%が自分次第というのは、充分に大きな数字かもしれないけれど)
なぜなら、「幸福度の50%は遺伝子で決まる」という話をスポーツでたとえるなら、
まったく運動の訓練をしていない母集団から統計を取って、
「運動神経の50%は遺伝子で決まる」
と主張するようなものじゃないだろうか。
この手の統計から広まった話は、誤った解釈というか、早とちりの風説も多いというイメージだ。
(僕自身も、早とちりの解釈に対して、早とちりの反論をしている可能性もある)
そもそも僕らのほとんどは、心の訓練、マインドフルネスのトレーニングを積んでいない。
だから「訓練されていない状態」での統計がどれぐらい役に立つのかは疑問だ。
それはあくまで現状の平均を示すものであって、限界を示すものではないはずだ。
(あとはそもそも「幸福度」というものが計測できるのかどうか、パーセンテージで割り切れるようなものなのか、という根本的な疑問もあるけれど)
たとえば運動が苦手な人も、適切な手順にのっとってトレーニングを積めば、上手になる。
幸福度が低い人であっても、適切な手順にのっとってトレーニングを積めば、幸福度を高めることが出来る。
これは「スタート地点がどこか」(運動が苦手か、得意か)ということにはほとんど関わらないはずだ。
(「やり抜く力 GRIT(グリット)」を読んでみよう)
ということでマインドフルネスのトレーニングを続ける僕は、瞑想にもっと大きな期待を抱いている。