マインドフルネスやってみた

瞑想で人生のレシピ作り

マインドフルリーディングのススメ

呼吸をしながら本を読むだけで、よりその内容を吸収することができる。 なぜなら、本の内容をどれだけ吸収できるかということは、君自身の状態にかかっているからだ。

たとえば吸収力の高いスポンジを意識してみてほしい。 もし自分がそんな状態になることができたら、本の内容をじわっと理解できると思わないだろうか。

たとえば君も、前と同じ本を読んでいるのに、すごく頭に入ってくるときや、逆にまったく入ってこないときがあるんじゃないだろうか。 当たり前のことだが、それは本が変化したんじゃなく、君の状態が変化したからだ。 なぜなら、活字の内容は変わらないから。

マインドフルな状態での読書は、頭に入ってきやすいし、心に影響を与えやすい。 だから、より多くのことを学ぶことが出来るはずだ。

僕たちは「本を読む」か「瞑想をする」か、そのどちらかしか一気に実践できないわけじゃない。 瞑想の名著「からっぽ!」にも書かれているように、僕たちはすべての行動をマインドフルに実践することができる。 すべての行動を瞑想として扱うこともできる。

だからぜひ読書も、瞑想のひとつとして考えてみることをオススメする。 瞑想しながらの読書の方が、ずっと頭に入ってくることが実感できるだろう。

ちなみに具体的な方法としては、自分の呼吸に注意を向けながら、読書をする。ただそれだけだ。 「どちらも同時にやれない」と思うかもしれないが、実はこれが出来る。 なぜならそもそも、瞑想というもの自体が、意識のレイヤーを多段化して、複数のレイヤーをいちどに意識できるようになる方法だからだ。

なのでまずはフォーマルな瞑想で、メタ認知的な感覚を養っておくとやりやすいかもしれない。

感覚としては、まず安らかに呼吸をしている自分がベースに居る。 そしてその自分が、読書をする。 そしてさらに、その両方の自分を、さらに後ろ側で観察する、という感覚だ。

環境があり、環境の中に呼吸している自分がおり、自分の視野の中に本があり、それを読んでいる自分がいる。 その全てを観察するといった感じだ。

君の意識を構成している「フレーム」を広げてみる。ちょっと「引いて」世界を見てみるということだ。 (メタ認知が何か分からなければ「サーチ・インサイド・ユアセルフ」を読んでみよう)