呼吸のトレーニングの基本 ( 日常編 )
たとえば、
嫌なことを考えている時。
嫌なことをしている時。
嫌いな場所にいる時。
呼吸が浅く、苦しくなっているはずだ。
「呼吸が浅くなっている時に、気付く」という習慣をつけるだけで、苦手克服に大きな効果がある。
これがマインドフルネスの第一歩だ。
1回やるだけではダメ。
習慣にして、何百回でも、何千回でも気付くことで、経験値が上がっていく。
この習慣を身につければ、人生に絶大なリターンがある。
生涯にわたって使える武器になるだろう。
本当に役立つの?
たとえば、
「呼吸だって? そんな考えは馬鹿らしい」
「やってみたけど効果がない、腹立たしい」
と思った瞬間、あなたの呼吸は浅くなっているはずだ。
平静なところには、必ず穏やかな呼吸がある。
平静じゃないところには、必ず穏やかな呼吸はない。
呼吸は感情や、体の感覚と深く連動しているということは、実験によっても証明されている。
( 呼吸でストレス解消する方法 (「自分を大事にする人がうまくいく」より) - NAVER まとめ )
その後追加で行われた実験では、研究者は参加者をいくつかのグループに分け、まずはさまざまな感情に呼応するパターンで呼吸をしてもらった。それから、参加者にどんな気分か尋ねた。なんと、参加者は「呼吸のパターンに呼応する感情」を抱きはじめたというのだ! つまり、深くゆっくりと呼吸すると、穏やかな気分になり、浅く速い呼吸をすると、不安や怒りを感じるようになったのだ
落とし穴
単に呼吸を大きくしたり、深くしたりしても、気分は変わらないかもしれない。
だけどそれは「下手な」呼吸だ。
効果を出すには「上手に」呼吸する必要がある。
イメージとしては「もし今、自分が、一番リラックスしていたとしたら、どんな呼吸をするだろう」と思い描いてみること。
もしくは、最も心地よい呼吸を探してみること。
強さや深さよりも、スピードを意識するのは良いやり方だ。
どうやって身につけるか?
今までに、呼吸の話を聞いたことがある人もいるかもしれない。
だけど多分、1分ぐらいは納得して、その後は忘れてしまったはずだ。
僕の場合、たぶん半年に一度ぐらいは、呼吸について書かれた記事か何かを読む機会があった気がする。
そして「よし、呼吸を意識しよう」「いや、やっぱり役に立たない」なんて思って、毎回、すぐに忘れた。
(猫背の人が、半年に一度ぐらい、姿勢を意識するみたいに)
だけど平静な心を身に着けたいなら、呼吸を習慣にする必要がある。
単に、日常で気をつけるだけだと、きっと忘れてしまうだろう。
なのでまずは目を閉じて、座ってやるタイプの、フォーマルな瞑想をオススメする。
瞑想が習慣になれば、このトレーニングも、きっと空気よりも簡単になる。
ヨガの瞑想のイラスト(男性) | かわいいフリー素材集 いらすとや
トレーニング
箇条書きにするならこんな感じ。
別に、このとおりじゃなくても良い。
- 苦手なことをする前に、自分の呼吸に注意を向けてみる
- 苦手なことをしながら、呼吸が止まったり、乱れたりしていていないか観察する
- 呼吸が乱れているのに気付いたら、呼吸のスピードや深さを調整して、気分や体の状態が変わるかどうか試してみる
- 苦手なことを考えるだけで、呼吸が止まったり、乱れたりするかどうか観察してみる
- どんな時に呼吸が乱れやすいかを、普段から観察してみる (たぶん苦手なことをするときや、嫌なことを考えたときだ)
- 「普段の呼吸に戻す」だけでは足りないと思ったら、苦手さのレベルに応じるように、少し深くて、大きめの深めの呼吸をしてみる