瞑想のテーマを決めてみよう ( 言葉は恥だが役に立つ )
瞑想を続けていると、色々なタイプのトレーニングが出来ることが分かって、どんな瞑想をしたら良いか迷うかもしれない。
そんな時は、瞑想のテーマを明確に決めてあげるのが良い。
たとえば
- 体の感覚を観察する
- 感情を受容する
- 平静な心を手に入れる
- 何もしない
- ただ座る
- 心をただ遊ばせる
というようなテーマをひとつ、明確に決めてみる。
そうすると、心は自然とその方向を目指すことが出来るだろう。
(ちなみに「テーマを決めずに瞑想をする」というのも、ひとつのテーマだ)
ここで「言葉でテーマを決めること」を恐がらないで良い。
瞑想と言葉は反するもののように思えるかもしれないが「瞑想のテーマを決める」ことにかけては、言葉はとても役に立つ。
これはいわばキャッチフレーズみたいなもので、心がどこに向かえばよいか分からなくなった時、言葉がすぐに、向かうべき方向を思い出させてくれる。
(それが言葉というものの、本当に良いところだ)
テーマの決め方
たとえば、心がせわしなく落ち着きがない時は、まずは平常心を取り戻すのが良いかもしれない。
たとえば、ものすごく調子が良い時は、集中力を使うテーマにチャレンジしても良いかもしれない。
たとえば、眠くて仕方ない時は、集中することは諦めて、眠気に意識を向けてみても良いかもしれない。
このテーマは瞑想をするごとに変えても良いし、5分ごとに変えたって良い。
もちろん順番を組み合わせたって良い。すべてが自由だ。
たとえば、スポーツの練習でも色々なパターンの練習があるように、瞑想の世界でも色々なトレーニングが考えられる。
自分が好きなようにメニューを決めることが出来る、自由度の高い世界だ。
日常で平常心を保つためのトレーニング
日常では、どんなものでもトレーニングの題材に出来る。
たとえば僕の場合は、本屋に行くと、圧倒されてしまう。
「こんなにも多くの情報があるんだ」
「自分の知らない本があるんだ」
と思うと、なんだかソワソワとしてしまうのだ。
だけどこれはチャンスだ。
本屋に足を運んだ時はあえて、本棚の前を歩きながら、平静な心を保てるかどうかのトレーニングをしてみる。
ゆっくりと呼吸をして、本に対する自分の反応を観察しつつ、心のバランスを保つ努力をしてみるのだ。
余裕があれば、あえて苦手な本を手にとってみるのも良いかもしれない。
このように、トレーニングメニューは無限に考えられる。
そして、特に自分が弱い部分を訓練することには、意義がある。
瞑想を続けるのに、一番有害な思考 ( アンチパターン )
有害な思考1.
「いますぐに良くなりたい、一瞬で良くならなければ意味がない」
処方箋:
- 良くなるまでに、どれぐらいの時間をかけても良い
- 良くなるために、たとえ人生の終わりまでかかっても良い
- 瞑想の世界には始まりも、終わりもない
有害な思考2.
「瞑想をずっと続けているのに、心のバランスを崩す自分はダメな奴だ」
処方箋:
- コンディションや現実の出来事などによって、瞑想の難易度は大きく変わる
- 心のバランスを崩しているということは、それだけ難易度が高い状況ということ
- 「瞑想が役立たない」と思ったときこそが、瞑想をするチャンス
有害な思考3.
「瞑想よりも目先のことを優先すべきだ」
処方箋:
- 心の世界では、事実は直感に反する
- 瞑想することは、心のコアに水をあげて育むこと
- 木を切る前に斧を削ろう
マインドフルネスは頑張らなければ頑張らないほどうまくいく
世の中のほとんどの物事とは正反対に。
不思議だ。
ネットカフェのフラット席は瞑想にオススメ
ネットカフェは暗くて、静かだ。
居心地は悪くない。
瞑想する場所には、なかなか良いと思う。
特に「フラット席」というタイプでは、あぐらを組めるから、瞑想にオススメだ。
軽く眠ることだって出来る。
1時間500円ぐらいで使えるし、
会員カードを一度作ってしまえば、次からは手間もかからない。
瞑想する場所に困ったら
僕は、街中でも「瞑想をして心を落ち着かせたい」と思うことがある。
特に、集中力の落ちる午後2時ぐらいなんかに。
そこで昨日はじめて、ネットカフェに入って、ゆっくりと瞑想をしてみた。
これがなかなか良かった。
後半はだんだんと眠くなってきたので、残った時間では、優雅に昼寝を楽しんだ。
瞑想と昼寝のダブル効果で、集中力がフルチャージされた状態で、午後を過ごすことが出来た。
効果
眠かったり疲れていたりしたら、たとえば人と会う約束をしていても、集中力が途切れたり、機嫌が悪くなったりしがちだ。
だから1日の間に、瞑想する場所を作るのには意義がある。
ゲームで言えば「回復地点」に立ち寄るみたいな感じ。
HPもMPも回復できて、瞑想の練習もできて、機嫌も良くなるんだから一石二鳥だ。
「瞑想は脳の基礎力を鍛えるためのベースメソッド」 (「疲れない脳をつくる生活習慣」より)
この言葉に納得した。
トレーニングの世界で、いちばん大事なのは基礎だ。
基礎がある人は、強い
運動でも、基礎練習を念入りにやれば、どんなスポーツにも応用が効く。
基礎能力が高ければ、いろいろな動きをうまくこなすことが出来る。
瞑想もそれと同じだ。
そもそも僕らの「心の基礎力」はめちゃくちゃ弱い。
正直に言えば、ボロボロの状態だと、僕は思っている。
だから、単純にこの基礎力がアップするだけで、様々な方面で効果が期待できるというのは、すごくよく理解できる。
まとめ
土台がないと、家は作れない。
滑走路がないと、飛行機は飛べない。