心のブラックボックス 〜機能する時、機能しない時〜
ひとつの瞑想が機能する時と、機能しない時がある。
読書が機能するときと、機能しない時がある。
ネットサーフィンが機能する時と、機能しない時がある。
ブログを書くことが機能する時と、機能しない時がある。
カフェでコーヒーを飲むことが機能する時と、機能しない時がある。
自然の中を歩くことが機能する時と、機能しない時がある。
オンラインゲームをやるのが機能する時と、機能しない時がある。
運動が機能する時と、機能しない時がある。
ステレオで音楽を聴くのが機能する時と、機能しない時がある。
映画を観ることが機能する時と、機能しない時がある。
睡眠が機能する時と、機能しない時がある。
愛が機能する時と、機能しない時がある。
このように人間の状態というのは、ブラックボックスが存在している。
新しい研究によると、心理学的にも、人間の状態には謎に持ちたブラックボックスが存在しているらしい。
この何年か、何百もの調査研究を経て、無意識に対する新しい見方が登場してきた。フロイトの理論と真っ向から対立する見解である。フロイトは、考古学の地層を掘り進めば、思考や行動の真の理由にたどり着けると考えた。現代の多くの心理学者はそうは考えない。 無意識の中心部は地層というよりも地核のようなものである。「心の地震」や「思考の噴火」みたいなかたちで結果は伝わるが、実際の原因は謎に満ちている。だから、私たちの感情や態度、決定は、意識的な自己にわかる明快な理由もなく変動し、混乱をもたらすことが往々にしてある
( 良い習慣、悪い習慣―世界No.1の心理学ブロガーが明かすあなたの行動を変えるための方法 )
「昨日は機能したから、今日も機能するだろう」というのは思い込みだ。
ましてや「機能していないのに、機能していると思いこむこと」は不幸の始まりだ。
有効に働く瞑想をしよう
瞑想にも多くの種類が存在する。
それは「身心のあり方」のバリエーションの分だけ、それに対する働きかけも存在するからだ。
つまり、無限の組み合わせが作り出せる。
運動でも、練習には無限のバリエーションが付けられるように。
料理でも、材料や調理法の組み合わせ次第で、無限のメニューが出来るように。
僕らが瞑想をする時は「今、有効に機能するもの」を選ぶと良いだろう。
たとえば、「集中する感覚」が「有効に機能する」ならば、そうする。(アンカリング)
たとえば、「脳や体を休める感覚」が「有効に機能する」ならば、そうする。(レスティング)
たとえば、「ただ存在する感覚」が「有効に機能する」ならば、そうする。(ビーイング)
「昨日はうまくいった方法」も「今日は何か違う」かもしれない。
「あれ、何か違うな」と思ったら、それは自分のブラックボックスの中で、何か地殻変動があったのかもしれない。
瞑想が一種類でないということは、僕らの多いな助けとなる。