シンプルな状態作り > シンプルな行為 (シンプル・ルール)
最近僕は、日々の行動の優先度として「シンプルな選択」をすることを心がけている。
だけど一口にシンプルさと言っても、色々な理解ができる。
「選択Aと選択B、どちらがシンプルなのか?」と迷う時がある。(実例は後述する)
僕はシンプルさには、二種類のものがあると思っている。
「シンプルな行為」と「シンプルな状態作り」だ。
この両者が争わないこともあれば、矛盾しているときもある。
なので、この二つのどちらを選ぶか迷った時は、僕は後者の「シンプルな状態作り」を優先することにしている。
部屋の片付けの例
たとえば、部屋の片付けをする時のことを考えてみよう。
片付けるという行為は、けっこう複雑な行為だ。
一時的に部屋は散らかるし、様々な要素を考える必要がある。
だけどそれはすべて、最後には「シンプルな部屋」を作るためにある。
手順は複雑だが、目的はシンプルさの実現だ。
逆に「部屋を片付けずに、靴下を床に投げ捨てる」というようなことは、行為としてはすごく楽かもしれないが、シンプルさとは真逆の、複雑な状態を作っていることになる。
他の例
- 街中で缶コーヒーを飲み終わった時、ちょっとだけ遠くの場所にあるゴミ箱まで行くか、このまま空き缶を持ち続けるかで迷ったら、前者を選ぶ
- 自宅のゴミ箱の中身が溢れてきた時、
- 寄る家に帰った時、髭を今剃るか、明日の朝剃るかで迷ったら、今夜のうちに剃る
こうやって日常的に「シンプルな状態作り」を心がけるようになってから、生活がぐんと楽になってきた気がする。
これは最初に投資して、あとで回収する方法だ。
つまり、最初の投資を惜しまなければ惜しまないほど、あとで「シンプルさのお金持ち」になることが出来る。
なぜなら、シンプルな状態をまず作っておけば、対処の必要がある物事が一つ減り、その後の選択もシンプルにすることが出来るからだ。
(「選択肢を減らす選択」は素晴らしい)