モチベーションを無視するマインドフルネス学習法 (つまり習慣術)
勉強をする時は、習慣化が一番重要だ。
他のことはどうでも良い。
まずは習慣作りだ。
これは80対20の法則だ。
20%の習慣作りが80%の効果を生むことになる。
事の重要さでいうと「習慣化」が80%を占める。
具体的なやり方や、モチベーションなど、他の要素の影響度は20%に過ぎない。
勉強というのは、究極的には習慣作りの手法だ。
- 勉強法 > 習慣作り (間違った理解)
- 習慣作り > 勉強法 (正しい理解)
上手な「習慣化」さえしてしまえば、あとのものは、おまけで全部付いてくる。
習慣化が給与で、残りの要素はボーナスだ。
ちゃんとメインの仕事をこなしていれば、ボーナスは自動的にもらうことが出来る。
習慣を制するものは学習を制する。
20%の習慣作りにコミットして、80%の効果を上げよう。
モチベーションはギャンブル
何が一番学習のじゃまになるかというと、「モチベーションを上下する思考、そして情動」だ。
そして、モチベーションを基準にした学習の仕方は、勉強の障害ポイントになる。
「英語を勉強するにはモチベーションが必要だ」
「モチベーションが低い時は勉強をやめておこう」
「楽しく勉強をするためにモチベーションを高めよう」
こういった「モチベーション基準の価値観」が心理のベースに潜んでいると、なかなか学習がうまく進まないように思う。
だけど4回に1回は成功しているように見えるから、なおさらたちが悪い。
ギャンブルというものは、トータルでは負けると決まっているけれど、たまに勝つからやめられない。
これと同じで、モチベーション基準の学習方法は、4回に3回は負けるゲームみたいなものだ。
もしうは麻薬やお酒、スタミナドリンクのようなもので、飲めば飲むほどあとで副作用が出てくるようだ。
僕の考える「マインドフルネスな学習法」は、自分の情動やモチベーションにまったく左右されず、たんたんと勉強を続け、習慣作りをしていくことだ。
マインドフルネスは学習に役立つ
マインドフルネスが学習に役立つのは、自分の思考や情動を受け流しやすくなるからだ。
僕は何か勉強をする時、特にモチベーションに関する情動は、なるべく無視したり、受け流すようにしている。
仮にそれがプラスのものであれ、マイナスのものであれ。
「モチベーション基準の思考」に決して力を与えず、コミットしないようにするのだ。
たとえば僕が英語の本を読んでいる時、
英語の学習そのものに対する「メタ的」な思考や情動が、次々に湧き上がってくる。
「今、以前よりも英語がスラスラと読めた気がした」
「今、英語の楽しさを感じている」
「こんな感覚でずっと英語に接することが出来たら、勉強はパラダイスかもしれない」
「だけどなんだか文字を読むのが疲れてきた」
「そもそも、こんなに簡単な本を読んでいたら、学習が進まないかもしれない」
「他の本に切り替えたほうが良いんじゃないだろうか」
「英語を勉強することに何の意味があるんだっけ」
「英語を勉強したら今後の人生に役立つんだろうな」
「そういえばずっと昔からダラダラとやってるけど、全然成果を出せていない」
「もっと英語を愛せれば、モチベーションをあげられるかもしれない」
だけどこういった情動全てに、コミットしない。力を与えないようにする。
そうではない。重要なのは「習慣作り」で、それだけが基礎だと理解しているから。
「今、英語の本を読んでいる」という時点で、たとえそれがどんな読み方であろうとも、習慣作りには100%成功していることになる。
情動は無視して良い。
モチベーションは学習に全く影響を与えない。
自分が力を与えなければ、力を持たない。
淡々と習慣だけを構築して、続けていくことだけが肝心だ。
これは普段からのフォーマルなトレーニングが役立つと思うが、慣れてくれば、勉強をしている最中でも自分の情動をキャッチして、受け流せるようになってくるだろう。
ところで、勉強の合間に100呼吸ぐらいの瞑想をおこなうのも、脳がリフレッシュしてかなりオススメだ。
小さな習慣
この偉大な本にすべてが書かれている。