マインドフルネスって何? ( マインドフルネスが分からない )
たとえば。
- 生まれて初めてディズニーランドに行って、全ての時間、すべての瞬間を楽しんでいる時の気持ち
- 旅行に行った時、素晴らしい景色を眺めて、心を奪われている時の感覚
- 引っ越しをしたばかりで、街のすべてが特別に見えている時の気持ち
- 自然の中を歩いて、木の香りをかぎながら、空気を吸い込んでいる時の感覚
こんな状態をマインドフルネスと呼んだりする。
マインドフルネスの特徴
- マインドフルネスは…誰もが経験したことのある感覚だ。
- マインドフルネスは…子供の頃には多くの人が持っていた感覚だ。
- マインドフルネスは…何かをはじめて体験した時に起こりやすい感覚だ。
そして、これを「取り戻す」「再現できるようにする」のが、マインドフルネスの訓練だ。
マインドフルネスは思考じゃない
マインドフルネスの訓練は「考え方を変えること」…じゃ、ない。
むしろ、その反対の道をゆくのがマインドフルネスだ。
マインドフルネスでは「思考では自分を変えられない」と理解する。
たとえば、いくら「子供の頃の感覚を取り戻そう」と「頭で考えた」としても、実は、ほとんど効果はない。
いくら「目の前の景色」を「素晴らしいと考えよう」としても、実は、ほとんど効果はない、と。
そうではなくて、具体的な心のトレーニングをおこなうのが、マインドフルネスの基礎だ。そして、すべてでもある。
この「具体的な訓練をする」というのが「自己啓発」とは全く違うところだ。
(たとえば、本を読んで考えてばかりで、具体的な訓練をしないスポーツ選手って、うまくなれるだろうか? それと同じで、心の世界でもトレーニングにこそ効果がある)
たとえば、たまには
空を見上げてみよう。
綺麗だと思うだろうか。思わないだろうか。
たとえ頭では綺麗だと思っても、
「はいはい、いい景色だね、分かった分かった」なんて、1秒で下を向いて歩き始めるなら、思考の世界のやり方だ。
それは、経験しているようで、まったく経験していない。
頭が「経験した」と思い込んでいるだけだ。
たとえば30秒ぐらい、空を見ながらぼーっと出来るかどうか、試してみよう。
最初は「ぼーっとする」のはすごく難しいかもしれないけど、
これがマインドフルネスの訓練になる。
すごく簡単なトレーニング
マインドフルネストレーニングは、何も堅苦しいことをする必要はなくて、
まず最初は「自分が心地よく感じること」を「さらに心地よく感じようとしてみる」のが始めやすいだろう。
たとえばシャワーをあびるのが好きなら、シャワーを浴びながら、肌の感覚に注意を向けた見たり。
たとえば読書が好きなら、読書をしながら、その場にいることを、もっと楽しんでみたり。
マイナスをプラスにするのは大変だ。
だけどプラスを、もうちょっとプラスにするのは、やりやすいだろう。