マインドフルネスやってみた

瞑想で人生のレシピ作り

マインドフルネスとは ”世界を体験する技術”

マインドフルネスは「世界を体験する技術」だ。

  • どんな料理人も、最初から食材のニュアンスを理解できるわけではない。
  • どんなソムリエも、最初からワインの味の違いがわかるわけではない。
  • どんな音楽家も、最初から音の繊細さを聴き分けられるわけではない。

これはマインドフルネスも同じだ。
訓練によって上達し、上達するほど「体験の仕方」がうまくなる。

美味しいものはさらに美味しく

「今の瞬間を体験すること」。

この習慣を身につけると、普段の日常に美しさが生まれ、特別なものは、さらに美しく感じるようになる。

たとえば、旅行に出かけて、素晴らしい景色を目にした時。 頭がノイズでいっぱいだったら、どんなに綺麗な光景でも、0.1秒も集中を保つことは出来ないだろう。

iPhoneで写真を撮って、はい終わり。
むしろ、その景色が特別であればあるほど、日常のことを思い出したり、心は他の場所に旅立ってしまうかもしれない。

そして残るのは「体験したという思い込み」と「体験できなかったという感覚」だけだ。
(旅行が終わってすぐ、使ったお金がいくらで、それに対しての幸福度のコスパなんかを、ひたすら頭で計算し始めるかもしれない)

マインドフルネスには再現性がある

たとえば船に乗りながら、波が揺れる景色の1秒1秒に、奇跡を感じる。
ものの例えではない、文字通り、1秒ごと、1秒ごとに、心が世界の美しさを体験していることに気付く。

そして「神様は、この世界を体験するために生き物を作ったんだ」というようなことを理解する。

マインドフルネスの良いところは、これがほんの一瞬訪れる幸運ではなくて、何度でも再現できる可能性があるということだ。

「世界を体験すること」は、偶然訪れる奇跡ではなくて、訓練によって広げることが出来る「技術」なのだ。

こんなに素晴らしいことがあるだろうか。

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世界を経験するトレーニング

たとえ今の日常が、素晴らしいものだとは思えなくても。 一瞬一瞬が美しいとは思えなくても。

それでも「今に集中すること」は意味がある。
なぜなら、これは世界を体験するためのトレーニングだからだ。

  • 料理人のように。
  • ソムリエのように。
  • 音楽家のように。

この世界を体験する技術も、トレーニングによって上達する。
全てがトレーニングなのだから、だんだんとうまくなるし、経験が増すごとに、だんだんと味わいが深まってゆく。

世界から体験を取り戻そう。