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マインドフルネスのヒント

瞑想、経験、そして人生。

マインドフルネスとディズニーランドの話 ( もしくは経験とビギナーズラックの話 )

新しい体験や、変わった体験は、 僕らを自動的に「体験モード」にさせてくれる。

たとえば、人生ではじめてディズニーランドに行ったら、きっとすべてのものが輝いて見えるだろう。 僕らはきっと全ての時間を「体験モード」で過ごすはずだ。

だけど同じディズニーランドでも、人生で二回目に行ったら、自動的には体験モードは起こらない。
きっと「前に行ったときとは、何かが違う」と感じるだろう。

このように、実は経験の世界にもビギナーズラックはある。

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( * フリー素材 )

ビギナーズラックは上達じゃない

ビギナーズラックはビギナーズラックだ。

上達じゃない。

だから再現性がない。

でも、経験を運任せにするのは、本当にもったいない。
なぜなら人生は、ぼやっとしている間に流れてゆくから。

経験する訓練

経験は、訓練によってうまくなる。
ビギナーズラックに惑わされずに、少しずつ経験の訓練をしていけば。

10は20になり、20は40になり、40は80になる。

なぜ経験が大事なのか

それは、生きるということが、経験するということそのものだから。

僕はそう思う。

あなたはどう思う?

10年ぶりに小説が読めるようになった話 〜「騎士団長殺し」 を読みながら〜

最近行きつけのブックカフェで。
少しずつ「騎士団長殺し」の前半を読んでいる。

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毎回、読み終えたページに本の紐(なんて言うんだろう)を挟んで、店を去る。
そうすると次に来た日には、まだ同じページに紐が挟まれている。

だから毎回、僕は同じ本に出会う。

「また君か」と。
少し嬉しくなる。

10年ぶりの読書

小説をちゃんと読むのは10年ぶりぐらいだ
10年間はほとんど実用書を読むばかりで、小説を読む楽しみを、まったく諦めていた。

だけど、事あるごとに、この楽しみを思い出したいと感じていた。

久しぶりに小説というものを読んでみると、実用書を読むうちに自分の読解力が上がったのか、それとも村上春樹の書き方が良いのか。
ごく軽く読んでいるつもりだが、ストーリーがスッと頭に入ってくる。

こんな風にカフェでコーヒーを飲みながら、小説を読む時間があるだけで、人生はずっと幸福かもしれない、なんてことを感じたりする。

なぜ小説が読めなくなったんだろう

僕は何故10年間、小説が読めなくなっていたんだろう。 たまに本屋で小説を手にとって、2-3ページ目を通すだけで、もう満腹な気がしていた。

小説を手にとってみても、

  • 「この小説を読んでも何も手に入らないし、何も残らない。」
  • 「そんな時間があるなら、実用書を読んで知識を身に着けよう」

という考えに、一瞬でシフトしまう。

小説を読むことは、ただの時間の浪費のような気がしていた。

考えてみると、やはり大人になって、極めて実用的な頭に変わってしまっていたんじゃないだろうか。 子供の頃より「体験」というものを重視しなくなっていた。

損得勘定

大人になると、だいたい頭の中ではいつも、損得勘定をしている。
損になることはしたくないし、得になることならやる。

こうやって損得勘定が発達して、 「体験的なもの」に時間を使えなくなってきてしまう。

だけど今では、人生こそはまさに、体験するためにあるのだと理解するようになった。

僕らはきっと、世界を体験するために生まれてきたのだ。

今に存在するから、本質の違いが分かる

  • カフェにいながら、コーヒーを味わって飲むこと
  • 小説を読みながら、小説に集中すること
  • 仕事をしながら、仕事に集中すること
  • 人と話しながら、相手の話に集中すること

これは全て、本質的な部分で、共通しているのだと理解するようになった。

そして逆説的ではあるが、今に注意を向けるからこそ「それぞれ体験の違い」に敏感になり、クオリアの違いを味わえるようになる気がする。

まとめ

  • 小説を読むということは、すごく体験的な行為だ。
  • マインドフルネスのトレーニングで体験が上手になると、読書を楽しめるようになる。(かもしれないし、別の現象としてあらわれるかもしれない)

マインドフルネスとは ”世界を体験する技術”

マインドフルネスは「世界を体験する技術」だ。

  • どんな料理人も、最初から食材のニュアンスを理解できるわけではない。
  • どんなソムリエも、最初からワインの味の違いがわかるわけではない。
  • どんな音楽家も、最初から音の繊細さを聴き分けられるわけではない。

これはマインドフルネスも同じだ。
訓練によって上達し、上達するほど「体験の仕方」がうまくなる。

美味しいものはさらに美味しく

「今の瞬間を体験すること」。

この習慣を身につけると、普段の日常に美しさが生まれ、特別なものは、さらに美しく感じるようになる。

たとえば、旅行に出かけて、素晴らしい景色を目にした時。 頭がノイズでいっぱいだったら、どんなに綺麗な光景でも、0.1秒も集中を保つことは出来ないだろう。

iPhoneで写真を撮って、はい終わり。
むしろ、その景色が特別であればあるほど、日常のことを思い出したり、心は他の場所に旅立ってしまうかもしれない。

そして残るのは「体験したという思い込み」と「体験できなかったという感覚」だけだ。
(旅行が終わってすぐ、使ったお金がいくらで、それに対しての幸福度のコスパなんかを、ひたすら頭で計算し始めるかもしれない)

マインドフルネスには再現性がある

たとえば船に乗りながら、波が揺れる景色の1秒1秒に、奇跡を感じる。
ものの例えではない、文字通り、1秒ごと、1秒ごとに、心が世界の美しさを体験していることに気付く。

そして「神様は、この世界を体験するために生き物を作ったんだ」というようなことを理解する。

マインドフルネスの良いところは、これがほんの一瞬訪れる幸運ではなくて、何度でも再現できる可能性があるということだ。

「世界を体験すること」は、偶然訪れる奇跡ではなくて、訓練によって広げることが出来る「技術」なのだ。

こんなに素晴らしいことがあるだろうか。

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世界を経験するトレーニング

たとえ今の日常が、素晴らしいものだとは思えなくても。 一瞬一瞬が美しいとは思えなくても。

それでも「今に集中すること」は意味がある。
なぜなら、これは世界を体験するためのトレーニングだからだ。

  • 料理人のように。
  • ソムリエのように。
  • 音楽家のように。

この世界を体験する技術も、トレーニングによって上達する。
全てがトレーニングなのだから、だんだんとうまくなるし、経験が増すごとに、だんだんと味わいが深まってゆく。

世界から体験を取り戻そう。

目を閉じて60回の呼吸で注意力を取り戻す

本当に眠くて仕方ない時に、10分眠るだけで、嘘みたいにリフレッシュした経験はないだろうか。

マインドフルネスのトレーニングには注意力を使う。 そして、注意力は消費するものだ。

いちど消費した注意力は、いったん回復させた方が良い。
スポーツだってトレーニングと休息を繰り返す。 マインドフルネスもそれと同じだ。

昼寝出来るならそれが一番良いが、街中などにいて、それが出来ないこともある。
そんな時は、場所さえ許せば「目を閉じて呼吸をカウントする」という方法がオススメだ。

方法

  • 落ち着いて座れる場所を探す。(カフェとかマクドナルドとか)
    • 周りから見て、恥ずかしくないようなポーズを取る。(腕を組んで、考え事をしているような感じとか)
    • 本格的に眠りこけて迷惑にならないように注意する。
  • 呼吸する回数を決める。(60回、120回、180回など)
  • 目を閉じて、ゆっくりと呼吸をカウントする。
  • カウントの前半は落ち着かない感じがするかもしれない。だけど決めた回数分、呼吸を続ける。
  • カウントも後半になると、だんだんとリラックスして、半分寝ているような感覚になるかもしれない。
    • うつらうつらして「本当に、体を横たえて眠りたい」と思うかもしれない。
  • だけど目を開くと、意外に意識がリフレッシュしていたりする。

一説によると、ちゃんとした睡眠をとらなくても、目を閉じてゆっくりするだけで、睡眠と同じ効果があるらしい。

カウント回数を決める理由

この方法では必ず、呼吸の回数を決めてカウントする。

なぜなら「何分でも良いから、ちょっと目を閉じよう」という方法だと、 「やっぱりリラックスできない」と思って、途中で目を閉じるのをやめてしまいがちだからだ。

これでは、リラックス出来るレベルまでたどり着くことが出来ない。

なので60回なら60回と回数を決めておいて、だんだんと自分の意識の状態が変わっていくのを見守ってみる。

ちなみになぜ60回の単位かというと、あくまで僕の場合だが、呼吸60回でだいたい10分が経過するからだ。 これなら、呼吸をするのと同時に時間も測れるので、時間を気にして目を開く必要もない。(待ち合わせにも遅れない)

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スーパーマリオブラザーズとマインドフルネスの共通点

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共通点1. フレームの外から楽しむことが出来る

マリオブラザースはゲームだ。
僕らはフレームの外にいて、色々なステージを楽しむことが出来る。

マインドフルネスも同じだ。
僕らはフレームの外に「出かけて」行って、自分の体験を味わうことができる。
(ご希望ならば、ずっとそこに滞在することも出来る)

フレームの外にいる感覚は、本当に心地良いものだ。
たとえノコノコが迫ってきても、クッパの炎が迫ってきても、これはゲームで、手に汗握る体験なのだ。

もしかして「フレームの外にいる」と表現は、「心ここにあらず」といった感じがするだろうか?

だけど、ここで言おうとしていることは違う。 実は僕らは「フレームの外の視点」がある時にも、自分の体験を100%楽しむことが出来るのだ。
(たとえば、昔の楽しい記憶を思い出す時は、僕らは「フレームの外」にいないだろうか)

ゲームの中のマリオ自身は、姫を救うために戦っているかもしれない。 だけどそれは、フレームの外から見れば、ゲームを遊ぶという体験なのだ。

共通点2. 本番でもあり、トレーニングでもある

スーパーマリオブラザーズには「トレーニングモード」というものは搭載されていない。
すべてが本番のステージで構成されている。

だけど僕らはゲームを繰り返すことで、本番で遊ぶと同時に、トレーニングをしていることにもなる。
ひとつのステージを何度も遊べば、だんだんとそのステージの遊び方がうまくなってゆく。

マインドフルネスも同じだ。
すべてが本番でもあり、トレーニングでもある。

なぜなら僕らの人生には「トレーニングモード」というものは搭載されていない。
だけど、本番の中でトレーニングをおこなうことで、だんだんと人生の過ごし方がうまくなってゆく。

口に入れるたび味が変わるコーヒーの不思議さ

コーヒーは不思議だ。
口に入れるたびに、味が違う。

  • 苦さが違う (舌のどの部分にコーヒーが触れるか、とか)
  • 熱さが違う (淹れ立ては熱く、時間が経つと温度は変わるから)
  • 自分の飲み方が違う (口に含む量とか、スピードとか)
  • 自分の気分が違う (たとえば悩みながら飲むのと、優雅な気持ちで飲むのとでは)
  • 環境が違う (さっきはローリングストーンズが流れていたけれど、今は名前を知らない音楽が流れていたりする)

コーヒーは同じ味?

僕らの頭は「同じコーヒーなら、同じ味だろう」と考える癖がある。 たとえばスターバックスのような、品質が均一化された店では、味の違いなどあるわけがないと、無意識に考えてしまう。

僕らの頭は「同じ名前」なら「同じ体験」と思い込んでいる。
別々の体験さえ、ひとつのものにまとめてしまう。それが言葉というものの作用だ。

だけど僕らは思考ではなく、体験の世界に飛び込むことも出来る。
自分の体験に敏感になるトレーニングを積めば、世界にひとつたりとも、同じコーヒーは存在しないと気付くことだろう。

そして、その一口一口が、極めて美しいことにも。

日常は日常じゃない

いつも飲むコーヒーは、いつも飲むコーヒーではなく。
同じ味のコーヒーは、同じ味のコーヒーではなく。
いつもある日常は、いつもの日常ではない。

ひとつとして同じではない。
だから退屈しない。

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ヒント

だけど、重要なのは「コーヒーの違いが分かるようになること」でもないし、「世界の美しさに気付くこと」でもない。

それは原因じゃなくて、ただの結果だからだ。 結果を刈り取るのではなくて、原因に水を与えよう。

「今の瞬間に集中する習慣」が、きっと僕らを助けてくれる。

集中力の上達の種類 (速度・持続力・耐久力・没頭力・応用力)

集中力やマインドフルネスの上達にはいろいろな種類がある。

  • 以前よりも素早く、集中力を取り戻せる (速度)
  • 以前よりも長い時間、集中力を保つことが出来る (持続力)
  • 以前よりも悪いコンディションでも、集中力を保つことが出来る (耐久力)
  • 以前よりも集中力のレベルが深まる (没頭力)
  • 異なる刺激に対して、集中力を保つことができる (応用力)

この全てを集中力の上達として、祝福して良いだろう。

( ちなみにここで名前付けしたのは、キーワードで思い出せるようにしたためであって、誰かがこう呼んでいるわけでゃない )

自分の上達に気付く

自分の上達を理解することは重要だ。
なぜなら上達に気付くことで、自分が適切道を進んでいることが分かり、今後もそれを繰り返すことが出来るからだ。

逆にひとつのパラメータで全く上達が見られないように感じるならば、何かやり方を変えてみるべきなのかもしれない。

伸びないパラメータを見つければ、自分の弱点だって分かる。
弱点がわかれば、特に難易度が高い分野なのだと理解して、うまくいかないからといって落ち込まず、慎重に取り組むことだって出来るだろう。

僕の場合は「音」に対してはものすごく集中力を妨げられがちなので、焦らず、特に長期的に取り組んでいる。

トレーニングを繰り返そう

集中力やマインドフルネスは心のトレーニングだから、心のパラメータは少しずつ伸びてゆく。
必要なのは自分にとって、効果を感じたトレーニングを繰り返すということだ。

いちど「あ、これはいける」と感じたのがきっかけになって。
コツさえ掴めば、集中力はどんどん伸ばしてゆくことが出来る。