料理は瞑想になる (正確に、流れるように動く)
料理は瞑想だ。
たとえば禅の教えでも、特に料理を重視するものがあるぐらいだ。
特に僕が今日思ったのは、
「食材をよく見て、正確に切る」
ということが、マインドフルネスをもたらしてくれそうだということだ。
これは「速く動く」ということははない。
単に「ゆっくり動く」ということでもない。
「よく見て、正確に動く」ということだ。
そして「正確に動く」ことの連続で「流れるような動き」が作り出されることだ。
1個1個の食材を、順番に洗う。切り分ける。
調味料のストックが切れていれば棚から取り出す。
不必要になったものは袋にまとめる。
こうした必要な動作を、ひとつずつ正確に、流れるように進めていく。
料理のイラスト「男性」 | かわいいフリー素材集 いらすとや
速い料理 VS 遅い料理
今まで僕は料理を「速いか」「遅いか」という軸でだけとらえていた節があった。
「瞑想の訓練なら、ゆっくり動くべきかもしれない」
「だけど、時間は速いほうが良いし」
と思っていた。
だけど今思えば、この二つの軸で考えること自体が、より低次元のものだったのだ。
「よく見て、正確に動くこと」は、この単純な軸の上にはない。
正確に動くことで、単に速く動くよりも、単にゆっくり動くよりも、おそらく料理のクオリティは上がるだろう。
むしろ、トータルでは動作の無駄が少なくなり、時間も短縮されるかもしれない。
何より「正確に動いている自分」や「料理をする行為の美しさ」に見とれることが出来る。