クールダウンの時間予測
たとえば、心を落ち着かせるために瞑想をする時。
何分ぐらいで心が落ち着くだろう? と予測を立ててみる。
もしくは、何回の呼吸で心が落ち着くだろう? と予測を立てる。
そして、その回数まで呼吸をカウントしてみる。
「読書でエネルギーを消費したと思うから、30回呼吸を数えてみよう」
「今はかなり脳のタービンが回っているから、落ち着くまで呼吸60回は必要だろうな」
なんていう風に、目を閉じて瞑想をしてみる。
僕の実感では、呼吸を30回もカウントすると、まるで気分が変わってしまう。
こうやって予測してみるメリットは、二個ある。
ひとつは、予測を立てることで、最初から余裕を待てること。
もうひとつは、自分の変化を観察しやすくなることだ。
脳の追求スイッチが入っている時、その感覚は支配的だ。
それが、あくまで一時的な状態だと認識しづらい。
袋小路から抜け出すには、理性で考えて対策を取る必要がある。
なぜなら、既に感覚は支配されている状態だからだ。
だから理性で予測を立てて、感覚が変わるかどうかを実験してみる。
予測を立てるということは、理性と感覚が手をつないで、協力し合うための方法だ。