村上春樹とマイドフルネス
人間の感情や意識というものは、本当に奥深くて、微妙なニュアンスの中に実体が存在すると思う。
無限とも言える色や形、温度や状態の組み合わせを持っている。
僕が説得力があると思うテキストは、村上春樹の小説だ。
村上春樹を読むと、人間の感情や、存在のニュアンスというものを、美食家のように味わっている気分になる。
仮に、マインドフルネスで鍛えられる「審美眼」のようなものがあるとしたら、それが研ぎ澄まされた状態を、シミュレーションすることが出来る気がする。
そして何より、自分が感じている「感情のクオリア」というものが、幻ではなく、本当に実在するのだと思わせてくれる。
だから、たまには小説を読むと良い。
小説を含む芸術は、実用書ではほとんど働かない、脳の特別な部位を働かせてくれる。