瞑想は人生で最も大事な時間
瞑想は料理で言うと、下ごしらえに似ている。
秘伝のレシピで、鍋をグツグツと煮込んでいるようなものだ。
お客様にディナーを振る舞う時の華々しさはないけど、料理の美味しさは、ほとんどがこの時間で決まる。
この「下ごしらえ」こそが、他全ての要素の鍵になる。
レストランを繁盛させたいなら、下ごしらえに一番のエネルギーを注ぐべきだ。
そう、僕にとって、人生の最もコアにあたる習慣は、瞑想だ。
瞑想の時間を愛したい
正直に言うと、僕はまだ、瞑想というもの自体を、充分には愛せていない。
まだ「意識的に、頑張ってトレーニングしている」という感覚が残っている。
まだ瞑想というものを、心の真ん中に落とし込めていないみたいだ。
なぜなら、瞑想のトレーニングは華々しさは少ない。
瞑想をしている時に、目の前で、何かすごい体験が起こるわけではない。
言ってみれば、何も起こらないことこそが瞑想だ。
だけど僕の人生は、瞑想によって変わった。
そう言っても過言ではない。
たとえば瞑想をしていない時、日常の体験が例えようもなく美しく感じるのは、紛れもなのトレーニングのおかげだ。
だから瞑想自体を今よりも愛せたなら、きっと世界が広がるはずだ。
瞑想をしながら、瞑想について考える
どうやって瞑想を愛すれば良いか?
それこそ、瞑想をしながら、自分の心にフォーカシングをしてみた。
「人生の中で、最も重要な時間を過ごしている」という言葉を、自分に投げかけてみる。
そして、身体感覚の反応をうかがってみる。
ある時は、これが有効に働く。
ある時は、ブロックされて、跳ね返される。
何か意識的に、物事を愛するということは、なかなか難しいことなのだと気付く。
きっと僕にいま必要なのは、愛する技術なのだと思った。