時計時間から呼吸時間へ ( 瞑想で残り時間が気になる人へ )
時間を決めて瞑想をすると、残りの時間が気にならないだろうか。
たまに目を開いて、チラチラと時計を見てしまわないだろうか。
僕はそうだった。
だけど、これには瞑想らしい対策がある。
呼吸の回数を数える
それは時計を使うかわりに、呼吸の回数を数えるという方法だ。
この方法だと、目を閉じながらでも、どれぐらいの時間が経ったか把握できる。
たとえば僕の場合、30回の呼吸で5分ほど、100回の呼吸で15分ほど過ぎる。
いったんこのペースを把握してしまえば、もう時計やアラームなしで、安心して瞑想が出来る。
このやり方は、時間が限られている時に、特に役立つ。
たとえば「予定があって30分後には出かけなければいけない」という場合でも、呼吸の回数を決めて瞑想をすれば、予定に遅れることもない。
瞑想をすると同時に、スケジュールの管理もできる。
なかなか素晴らしい方法だと思う。
呼吸時間が主役に
僕の場合、今では、この「呼吸の回数」から「現実時間への換算」を、あまり意識的にはしなくなった。
「呼吸の回数」がメインの舞台に踊り出て、現実の時間はバックグラウンドに下がった感じだ。
つまり、瞑想をしている時の、時間の流れが変わった。
これがとても心地良い。
おそらく僕らが「時計時間」は人間が作り出したものだけれど、呼吸の回数はより自然に基づいたものだからだろう。
(だけど、いつでも呼吸の回数を現実時間に換算できるので、現実との接点を完全に忘れてしまうこともない)