小さな部屋のドアを開ける ( 疲労困憊している時の瞑想 )
疲れ果てている時に瞑想をするのは難しい。
そもそも意志の力を使い果たしていたら、瞑想をしても逆に消耗してしまう。
だけど望みがないわけじゃない。
エネルギーをほとんど使い果たしていても、やり方によっては、瞑想で回復することが出来る。
コツは体の中に「小さな部屋」を見つけることだ。
普段エネルギーが余っている時は、体全体に意識を向けて「大きな瞑想」をしていると思う。
だけどエネルギーがすり減っている時は、体のほんの一部分だけに意識を向けて「小さな瞑想」をすると良いと思う。
たとえば、指先の細かな感覚、足先のほんの小さな感覚に、最小限の意識を向けてみる。
エネルギーをなるべく使わないように、ローリスク・ローリターンの瞑想をしてみる。
要するに、そうやって
消耗 > 回復
から
回復 > 消耗
の状態にしてやれば良いのだ。
これは繊細なコントロールは要求されるけれど、わずかずつでもプラスが続けば、だんだんと疲労から回復することも出来る。
瞑想にも「大きな瞑想」と「小さな瞑想」。
「オフェンス」と「ディフェンス」の違いがあるのだ。
ただし、これは瞑想の他に回復方法がない時の手段だと思っている。
たとえば街中で疲れ果てた時、だけど眠れる場所もない時に、僕は少しだけ腰を下ろして目を閉じてこの瞑想をしたりする。
場所はどこか座れる場所を見つけたり、カフェに入ったりして。
(もちろん、あぐらをかいたりはしない)
眠い時は眠るのが最善だし、腹が減ったら食事をすれば良い。
だけど精神が疲れ果てて仕方ない時、この「小さな部屋」の瞑想を知っていれば、大きな助けになるはずだ。