瞑想が続かない人、挫折してしまう人のための続ける習慣
瞑想は僕にとって、本当に素晴らしいものだ。
トレーニングを重ね得るほど、脳に経験が積み立てられて、毎日が楽しく、じわじわと輝きに満ちていく感覚がある。
けれど人によって瞑想が「肌に合う」「合わない」の違いはあるみたいだ。
たとえば僕が瞑想の話をすると「じっとしているのが苦手だから、絶対に無理」という人もいる。
興味はあって始めたは良いけれど、なかなか習慣づかないという人もいるだろう。
小さな習慣
物事を続けるというのは、ある意味「瞑想」というトピックからは外れる。
瞑想に限らず、新しい習慣を身につけるには、ちょっとしたコツが必要みたいだ。
習慣づくりに関しては「小さな習慣」という偉大な本がある。
- 馬鹿馬鹿しいほど小さな目標を作る
- 抵抗を感じる行動を、驚くほど小さなステップに分解する
- 絶対にモチベーションには頼らない
というようなことが述べられている。
これを瞑想の習慣にも適用してみると良いだろう。
たとえば、
- 1日に1分、瞑想をすると決める
- それでもハードルが高く感じられるなら、1日に1回、1呼吸分だけ瞑想をする
- それでも難しく感じられるなら、1日に1回、座って目を閉じるだけで良い
- それでも難しく感じられるなら、1日に1回、瞑想のことを考えるだけで良い
どうだろう。
この目標は「馬鹿馬鹿しい」と思えただろうか。
もしそうなら、目標作りは大成功だ。
あとはタイミングのトリガーを作る。
「朝起きて、すぐにやる」
「風呂に入った後に、必ず座る」
「仕事の昼休みに会社のソファーで瞑想する」
など、自動的に実行されるようなトリガーを作ってやると効果的だろう。
(習慣作りの一番の敵は「やり忘れてしまうこと」だからだ)
ところでマインドフルネスの本「たった一呼吸から幸せになるマインドフルネス JOY オンデマンド」でも、
そのタイトルのとおり「1日1回だけ、マインドフルネスな呼吸をする」という習慣がオススメされている。
マインドフルネスと習慣作りの相乗効果
ひとつ信じてほしいのは、マインドフルネスのトレーニングを積むと、そもそもの「習慣作り」もぐっと上手くなるということだ。
その理由は、
- 客観性が増して、新しい習慣を定着させるまでの「否定的な思考」や「抵抗」を受け流しやすくなる
- 自己洞察力が上がり、やりすぎることが少なくなる
- ひとつの行為(たとえば瞑想)をおこなった後の満足感を、意図的に強く感じたり、増幅出来るようになる
というようなものだ。
瞑想のタイプを変えてみる
好きなことは続きやすい。
- 座る瞑想(フォーマルな瞑想)
- 歩きながらする瞑想
- 寝ながらする瞑想
- 音楽を聴きながら瞑想する
- たとえば、綺麗な景色を眺めることも瞑想になる
どれか気に入るものをがないか、試してみると良いだろう。
トレーニングを始める時のポイントは、なるべく「自分が好きなもの」を選び「自分が心地良いと思う環境」を選ぶことだと思う。
瞑想に対してストイックなイメージがあるかもしれないけれど、それはイメージにすぎない。
たとえば僕の場合、カフェでコーヒーを飲みながら、音楽やざわめきに身を任せて、100回ほど呼吸の数をかぞえるのが好きだ。
こんな軽い瞑想なら、楽しみやすいんじゃないだろうか。
(ところでトレーニングを積むと、だんだんと、どんな場所でも瞑想がしやすくなってくる)
最後に
瞑想がどんなに素晴らしいものだとしても、これは決して義務じゃない。
自分に合わないと思ったら、瞑想はせず、他の方法でマインドフルネス(あるいは広義での幸福)に近づく方法は、確実に存在する。
(もちろん、マインドフルネスを手に入れなくても死にはしない)
たとえばアスリートも、集中力のゾーンに入った状態は、行動な瞑想状態とよく似ていると言う。
仕事でフロー状態に入っている時も、(ゾーン状態よりは軽い)瞑想的な状態にあると言えるだろう。
瞑想には本当にグレートな効果があるけれど、どうしても自分に合わないと思ったら、無理に続ける必要はないかもしれない。