小さな習慣 〜モチベーションは役立たない〜
「小さな習慣」で著者は、
10年の間、「モチベーションを上げる方法」を試し続けて、習慣づくりに失敗してきたという。
習慣づくりのために、モチベーションは驚くほど役に立たない!
これはまったく同感だ。
( これは本当に偉大な本 )
モチベーションは麻薬
じゃあなぜ、世間では「モチベーションを高める方法」が信用されているのだろうか。
それはこういうことだと思う。
モチベーションを高める方法は、一時的に役立つ。
そして、モチベーションが高まっている時の高揚感、万能感はすごいものがある。
だから自分の気分が高まっているときは「モチベーションこそが万能薬」だという考えに、完全に支配される。
だからまた次にも、高いモチベーションを手に入れようとする。
でもこれはたとえば、麻薬常習者が次の麻薬を求めるのと全く同じことじゃないだろうか。
モチベーションは麻薬だ。
たとえば、英語を勉強する時
- 英語を学習できたら、どんなに人生に役立つか想像する
- 英語学習に関する本を読んで気分を高めようとする
- 「こう考えたら英語が楽しくなるんじゃないか」という考え方を何十個も発案する
- 「英語を勉強したくない理由」が頭に浮かぶたび、それに対して心で反論する
これは全てモチベーションを上げようとする行為だ。
だけど、そもそも根本的に目指す方向が間違っていた。
必要なのはモチベーションを上げることではなくて、上手に難易度設定された、最適な習慣を持つことだった。
戦略の失敗
ここで僕が思ったのは、人というものは、選択肢がひとつしかない時には、自分が「選んでいること」にすら気付かない。
別の方法があると理解してはじめて、自分がひとつの戦略で失敗し続けていたことに気付くのだ。
習慣化に関しても、僕が取っていたほとんどの戦略は「モチベーションを上げること」だったと、この本を読んではじめて気付いた。