迷った時の基本ルールを決めてみよう | 「シンプル・ルール」(SIMPLE RULES)
僕はとても迷いやすい。
迷うことに膨大なエネルギーを費やしている。
だから「ルールを決めておくこと」はすごく重要だ。
いちどルールを決めてしまえば、あとは毎回悩まなくて済むようになる。
最近この本を読んで「迷った時の行動ルール」を決めてみることにした。
(「SIMPLE RULES 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える」)
1. 迷ったらシンプルな方を選ぶ
これを最上位のルールにした。
僕はシンプルなものが好きだ。
- 物を捨てるかどうか迷ったら、捨てる方を選ぶ。(ミニマリズム)
- 買い物で品を迷ったら、シンプルな方を選ぶ。(たとえばフォルムが綺麗だったり、使い方が洗練されていたり)
- 文章を書く時に、複雑な表現とシンプルな表現で迷ったら、シンプルな表現を選ぶ。
- 瞑想をしながら、座り続けるか、途中で体を動かすかどうかを迷ったら、座り続ける。(状態を変えないほうがシンプルだ)
- 部屋のゴミ袋を取り替えるかどうかまよったら、変える。(その方が部屋がシンプルな状態になる)
- 「ルール作り」それ自体に対しても、迷ったらシンプルな方を選択する。(ルールを増やすかどうか迷ったら、増やさない)
僕にとって、このルールは素晴らしい効果を発揮しそうだ。
特に、些末な選択を一瞬で出来るようになった。
ルールを決めることでさえ効果があるのに。
そのルールの内容すらも「シンプルな方を選ぶ」だなんて。
すごい相乗効果が期待できる気がしている。
2. 迷ったら人間本位な方を選ぶ
- 仕事で疲れを感じた時、そのまま続けるか、いったん休憩を取るかを迷ったら、休憩する方を選ぶ。
- 読書に疲れを感じた時、すこし目をつむって休むか、読書を続けるかに迷ったら、目をつむって休む。
- 間食に菓子を食べるか、本物の食事(ナッツや肉、サラダなど)を食べるか迷ったら、本物の食事に近い方を選ぶ。
ここでいう「人間本位」という表現には、広い意味を持たせることにした。
たとえば人にプレゼントをあげるかどうか迷ったら、プレゼントをあげる方が「人間本位」だ。
自分を含めて、人間そのものを大事にする方を選ぶルールだ。
3. 迷ったら成長できる方を選ぶ
- 家に帰って、スマホを開くかPCでブログを書くかに迷ったら、ブログを書く。(文章力や思考力の訓練になる)
- 本の値段がちょっと高くて迷っても、興味があれば購入する。
- 仕事で「難しいけど腕を磨けそうなタスク」と「簡単だけど成長できなさそうなタスク」があったら、前者を選ぶ。
- 階段を使うかエレベーターを使うかで迷ったら、「筋肉」が成長する階段を選ぶ。
ポイント
要はあくまでこれが「迷った時のルール」ということ。
だから、そもそも迷っていない時には、このルールは適用しなくて良い。
「必ず実行するルール」じゃない。
あくまで「迷った時のルール」だ。
たとえば食事でも「迷うまでもなくチロルチョコが食べたい時は」食べて良い。
疲れ果ててどうしようもない時は、階段よりエレベーターを使って良い。
もしこれを「必ず実行するルール」にしてしまうと、続けられないだろうし、融通が効かないものになってしまうだろう。
ルールの優先順位
この三個のルールには優先順位をもたせた。
迷った時はまず「シンプルな方」を選ぶ。
それでも決まらなかった時に「人間本位な方」を選ぶ。
それでも決まらなかった時に「成長できる方」を選ぶ。
このやり方で、90%以上の選択はカバーできるような気がした。
もしそれでも決まらなかった時には、どうにか既存のルールに当てはめられないかをもういちど考えてみる。
例えば
ものすごく小さなケースで、
コンビニで売ってる、二種類のチキンのどちらを選ぶか迷った時。
「シンプルさ」ではどちらにも変わりがない。
「人間本位かどうか」にも大差がない。
「どちらが成長できる」というわけでもない。
だけどその片方は、買ったことのない種類だったとする。
そうすると、新しい種類を食べてみた方が、ごくわずかに「成長につながる」と言えるかもしれない。
ルール作りは解放だ
こうやって無理矢理にでもルールを当てはめることで、日常的な迷いを減らしていける気がした。
何より重要なのは、何を選択するかそれ自体よりも「決め方が決まっている」ということだ。
日常でおこなう膨大な選択から自由になれること。この効果は、実際に感じてみなければわからない。
僕はこうやってルールを決めてみて、日常でいかに多くの「選択肢」という荷物を抱えていたのかを痛感した。
抽象度の高いルールを作ってみよう
こうやって、いったん抽象的な行動ルールを決めてしまうと、ものすごく物事を選択しやすくなることに気付いた。
日常は小さなイレギュラーで満ち溢れているけれど、そのほとんどの事柄に対して、すぐに選択することが出来る。
何より応用が効くし、問題の分野ごとに膨大なルールを作らなくても済む。