瞑想と運動のどっちが良いの?
片方を選ぶ必要はない。
どちらを選んでも良い。片方でも、両方でも。お好きなように。
だけど例えば「どちらに統計的な効果が高いか」ということを問うのは、それほどの意味はないと思う。
どちらも科学的に、脳の働きを大きく改善してくれることが証明されている。(らしい)
大事なのは、どちらを自分が好きになれるかじゃないだろうか。
どちらが自分にとって親しみやすいか。どちらが「入り口」を開いてくれそうなということだ
瞑想で運動が好きになった
僕の個人的な感想で言うと、
瞑想を始めたおかげで、以前よりずっと運動が好きになった。
なぜなら、瞑想は意識をコントロールする訓練だ。
そのおかげで運動をしている時も「体を動かす心地良さに注意を向けてみよう」とか「自分に適切なレベル調整をしてみよう」とかいうことがしやすくなったのだ。
もし瞑想をしていなければ、運動を好きになるきっかけは掴めなかったと思う。
きっと苦しかったり、レベルを上げすぎたりで、すぐにやめてしまったことだろう。
瞑想を続けていたからこそ、僕は自分の体に「聞く」ことがうまくなって、運動との付き合い方も上手になったように思う。
運動が瞑想をサポートする
逆に今では運動をすることが、瞑想を大きく助けてくれている。
運動で体の調子が整っていると、瞑想でも集中しやすいし、体がとても心地良い感じになる。
たとえば座り続けることに飽きたら、ちょっと体を動かしたりして、瞑想にアクセントをつけることが出来るようにもなった。
心が心だけで出来ているんじゃなくて、肉体が深く影響していることも分かった。
人はひとつ良いものを見つけると、そのひとつの手段に頼ろうとする傾向がある。
瞑想なら瞑想だけですべてを解決したいし、運動なら運動で万能になれそうな気がする。
それも良いだろう。
だけど実は運動と瞑想は、とても似ている部分がある。
たとえばウルトラランナーは競技の最中に、神を見るような気持ちになったりするらしい。
入り口は違うけれど、たどり着ける場所は似ている。
お互いを別のものだと思わずに、同一のものだと理解する。
僕らが分け隔ててしまっているだけで、元々はひとつのものなのかもしれない。