ピーク理論 〜メリーゴーランド方式のトレーニング〜
いつ瞑想を追えたら良いのか。
僕は「ピークに到達して、下降線を辿り始めたら」だと思っている。
問題
瞑想のトレーニングを続けていると、
「一体、いつ終えたら良いのか」というのが問題になってくるかもしれない。
いつまででも続けられそうな気もするし、いつまででも頑張れそうな気もする。
そんな時は「ピーク」を理解すると良い。
どんなトレーニングにもピークがある
だけどたとえば、集中系のトレーニングをする時。
最初は集中力が低い状態から始まって、それがだんだんと高まってくる。
そしてある部分で、ピークを迎える。
いちどピークに到達すると、もうそのまま頑張りを続けても、一番高い集中力を取り戻すことは出来ない。
だんだんと、ゆるやかに下降線をたどることになる。
たとえば、心地良さを感じるトレーニングにも、ピークがある。
いちど心地良さのピークに到達すると、どんなに工夫をこらしても、同じ心地良さを取り戻すことは難しい。
ピークを過ぎているのにも関わらず、それを理解せずに頑張り続けるのは、エネルギーの空費だ。
上昇、ピーク、下降
どんなタイプの瞑想でも、この現象は現れる。
- 上昇現象
- ピークへの到達
- 下降現象
の三段階に分かれるのだ。
だからたとえば、集中力が下降線を辿っていることに気付いたら、そろそろ終わりのサインだと考えても良いかもしれない。
全てのものには終わりがある
始まりあるものには全て終わりがある。
集中のトレーニングを始めて「これなら、無限に集中を深められそうだ」と思えても、
自分の想定よりも圧倒的に早く、集中力のピークが訪れ、そして下降に入ったりすることがある。
だけどこういった「ゆらぎ」は、人間の心にとっても当然のものなのだ。
「ゆらぎなんて存在しない」「俺は無限に集中力を高められるんだ」という人は、それで良いかもしれない。
だけど僕の場合は、ピークを意識してトレーニングをした方が、うまくいくように感じられる。
メリーゴーランド方式のトレーニング
じゃあ、いつトレーニングを再開すれば良いのか。
「ひとつの要素」(たとえば集中力)がピークを迎えたら、集中力が充分に回復した後に、集中のトレーニングを再開する
これはシンプルな理論だ。
- 集中力を鍛えるトレーニング
- ボーっとするトレーニング
- 心地良さを感じるトレーニング
- 心地悪さ受容するトレーニング
- 歩きながらのトレーニング
- 人の幸福を願うトレーニング
全部やる必要はないけれど、手札は多いほうが良いだろう。
いくらでもバリエーションを作ることは出来るので、ぐるぐると回転木馬みたいに、脳の色々な部位を働かせっていったら良いと思う。
(脳のひとつの部位を働かせるということは、他の部位を休ませるということだから)
想定外
マインドフルネスのトレーニングって万能じゃなかったんだろうか?
期待と違って残念かもしれない。
だけどピークがあるというのは、逆にこれはラッキーなことでもある。
なぜなら、もし僕らが無限に集中力を深められるなら、いつ食事をしたり、トイレに立ったりすれば良いんだろう。
始まりと終わりを見つけるのも、トレーニングの大事なポイントの一つだ。
おすすめの本
これは革命的な本なので読んでみてほしい。