情報の教科書 〜直線的なモデルを描くのをやめよう〜

 

 

まず大前提として、この世界はあまりにも複雑だ。

なので僕らは、世界を理解する時に、特定のモデルを使う。

 

どんなモデルを採用したにしても、それはあくまでも世界を単純化して、理解しやすくしたものにすぎない。

だが時に、あまりも単純化されたモデルは、現実の理解に大きな弊害を起こす場合がある。

 

純化されすぎたモデル

 

現在では、多くの「直線的で、単純化されすぎたモデル」が、大きな誤りを持っていることが分かってきている。

 

たとえば僕らは「お金があればあるほど幸福になれるはずだ」というモデルを、少なからず、無意識に描いているかもしれない。

 

「お金が10倍あれば、幸福度は10倍になる」

「お金が100倍あれば、幸福度は100倍になる」

 

ここまで直線的とは行かないまでも、多くの人が「幸福度に対するお金の影響度」を、高く見積もりすぎていることは事実だ。

 

お金と幸せの関係はとても複雑ですが、様々な研究を概括すれば、お金と幸せの相関係数は0・10~0・20ととても低く、年収が高い人は少ない人よりも「やや幸せ」というくらいの結論になるようです

(「ハーバード流 幸せになる技術」より) 

 

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直線的なモデルは人間にマッチしない

 

特に、人間自体に関する限り、この「直線型のモデル」の適用は、まず間違ってると考えて良い。

他の分野に対しては、ある程度正解なモデルであっても、人間そのものにも正解であるとは限らない。

 

たとえば、

 

  • 栄養を取れば取るほど健康になる
  • 運動量が多ければ多いほど健康になる
  • 激しいトレーニングをひたすら繰り返せば物事は上達する

 

このような直線的なモデルは、間違えであることが分かっている。

 

じゃあ一体、どうすれば良いのか?

まずは「人間に対して、直線的なモデルを描くこと」自体を見直すべきなのだ。

 

 

たとえばエネルギーの管理

たとえば「4つのエネルギー管理術」によると、人間のエネルギーは直線的には出来ていないという。

 

人間のエネルギーに重要なのは「リズム」だ。

「エネルギーの消費」と「回復」のリズムを適切に繰り返すことで、頭脳面、肉体面、情緒面、精神面でのエネルギーを増大させることが出来るという。

 

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モデルは無意識に描かれる

一番の落とし穴は、

「モデルを描く」という行為が、ほぼ無意識におこなわれ、僕らの信念になっているということだ。

 

 

「単純化されすぎたモデル」は、シンプルなだけに、とても理解しやすく、意識に刷り込みやすい。

だがそれを安易に採用してしまうと、間違ったモデルに沿って進むことになり、間違った結果を引き起こすことになる。

(たとえばビタミンの過剰摂取などは分りやすいが、分かりにくい例もたくさんある)

 

もっとも重要なのは、この世界は、実はものすごく複雑なプロセスで動いているという事実を認識すること。

そして、その世界を理解するために、適切な複雑度、適切なシンプルさを持ったモデルを採用することだ。

 

そして、情報を得て勉強するということは、より適切なモデルを獲得するために役に立つ。