「10進法は偶然の産物にすぎない」 ( 「脳を鍛える茂木式マインドフルネス」より )
僕らは「20代」とか「30代」とか、よく年齢を階層で区切る。
これがごく当たり前の考え方になっている。
「まだ20代だし、 ○○だよね」
「もう30代だから、○○しなければいけない」
なんてことを喋ったりする。
だけど、そもそもの起源をたどれば、20や30という区切りがあるのは、人間の指が10本だからだろう。
もし仮に、人間の指が8本だったなら、8進法で数を数えていたかもしれない。
こうやって偶然の産物にさえ、意味を与えて、区切るのが、最近の人間の文化だ。
だけどマインドフルネスの世界には、年齢には何の意味もない。
ただの数字に、本気で意味を与えたりはしない。
「でも、やっぱり年齢が…」と考えた時点で、それは思考の罠だ。
年齢というものは、僕らが考えるたびに、存在する。
考えなければ存在しない、実体のないものだ。