マインドレスになりやすい瞬間を把握する ( 心のレスキュー )
瞑想を続けていると、自分がマインドレスになりやすい時間帯や、シチュエーションというのが、だんだんと分かってくると思う。
これが案外、取るに足らない瞬間だったりする。
僕の場合は。
- 朝、シャワーをあびている時。
- 外出前、マンションのエレベーターに乗っている時。または帰宅時にエレベーターに乗っている時。
- 休日の夕方、1日の残り時間を気にし始める時。
- 恍惚の状態でブログを書き終わった、その瞬間。
といった感じだ。
取るに足らない? 取るに足る?
僕が瞑想を実践していて思うことは、
- こんな些細なことでマインドレスになるはずがない
- こんな些細な変化が、自分に影響をあたえるはずがない
というものが、案外、マインドレスの引き金になっていたりするということだ。
環境の影響というものは、人間にとって案外大きいものだ。
たとえば、
- 視界の変化 ( 家から外に出る )
- 音の変化 ()
- 温度の変化 ( シャワーを浴びる )
は、人の気分に影響を与えやすい。 (個人によっても、影響されやすい要素は違ってくる。ある人は音に影響されやすいし、ある人は視覚に影響されやすい)
そしてこれら影響を、僕らはあまりに低く見積もっているんじゃないだろうか。 「環境の変化なんて、些細なものだ」「心次第でどうにか出来る」と思い込んではいないだろうか。
環境と気分の変化を試してみる
もし気になるなら、部屋の明かりをつけたり消したり、音楽をかけたり消したりして、それがどれぐらい気分に影響を与えるか、試してみてほしい。
たとえば騒然としたマクドナルドにいるのと、隠れ家的で静かなカフェにいるのとでは、まったく気分は変わってくるだろう。
部屋の明かりを付けるのと消すのとでも、気分の変化が感じられるかもしれない。
無音の環境と、BGMのある環境でも気分はガラッと変わるだろう。 (カフェやショップで必ずBGMがかかっているのは、お客さんの気分を調整するためだ)
マインドフルネスと気分と環境
ただ気分が変わるということは、マインドフルネスが無力ということではない。
なぜならマインドフルネスというものは、環境や気分の変化もひっくるめて、多くを受容できるようになるための訓練だからだ。
メリット
マインドレスになりやすい瞬間を把握すると、心の救済処理に役立つ。
心がマインドレスになってしまう瞬間でも、 「瞑想を続けているのに、なんでうまくいかないんだろう」と悩むのではなく、 「あ、今は自分が苦手なシチュエーションだから、仕方ないな」と理解して、それを受容するきっかけになる。
事実ベースで考えてみよう
そしてここで大事なのは、事実ベースで理解するということだ。
たとえば「朝、シャワーを浴びることなんかが、マインドレスのきっかけになるはずがない」と頭で考え続けても、 毎朝マインドレスになるならば、それはきっと事実だ。
事実は事実として認めてしまった方が良い。 自分の苦手分野は、頭ではなく、自分の反応がよく示している。
(しかしこの世の中には、事実と異なる思い込みが、なんて多いことだろう)
本当は苦手なのに「苦手ではない」と思い込んでいると、間違った方向での戦いが続いてしまう。
でも「苦手だ」ということを認めて対処するなら、出来る範囲で、出来るだけのことをすることが出来る。